雪が降るらしいということを、昨夜、花さんが言った。布団に潜り込むとき、すでに寒かったが、理子が私の布団に潜り込んできていて温かい。いつもならしばらくすると布団から抜け出して、定位置であるママの布団へと行くのだけど、昨日は私の布団に止まったままだった。
そして夜中私の腹を蹴り上げる。寝相の悪さというよりは防衛本能のようである。足先に触れるものはとにかく押して、かかとで蹴り上げる。こちらは熟睡の真っ只中で防御機能は皆無であり、猛烈に痛くて目が覚めるが、理子は寝続けていた。喜逸の仲間かなんかで、呼吸の使い手なんだろう。
朝、やっぱり寒い。ガスストーブのパワーをマックスにして、早朝から仕事する。もはやそうしないことには終わらないのである。
しばらくして花さんが起き、玲が起き、最後に理子が起きた。
食事をし、洗濯物を畳み、風呂掃除をし掃除機をかける。木曜日は枕カバーも洗うと決めているため、それらを枕からひっぺがして洗濯機に突っ込み、パジャマとバスタオルとともに洗濯乾燥する。
まず理子が家を出た。「今日は雪が降るらしいよ」と伝えると嬉しそうに「長靴のほうがいいかな?」と言う。でも降らないかもしれないし、公園にいったときに遊びづらいからスニーカーにしたら、というと素直に従って家を出て行った。
保育園に行きたくない玲を花さんがなんとか連れ出して行って、家は静寂に包まれ私はYouTubeで芸人のラジオを聴きながら仕事をする。
しばらくすると雪が降り始め、そのことを花さんにLINEした。彼女は雪国育ちだから嬉しいんじゃないかしら。
雪も降っていることだし、家で昼ごはんを食べ、黙々と仕事をする。
時々窓の外を見ると、世界は白に包まれていた。雪が風に流されている。大きなワタのようだ。
夕方になり、花さんが理子を連れて帰ってきた。ものすごく寒いのに二人ともやっぱり嬉しそうだった。食事のあと、二人は雪遊びをしに外に出かけて行った。帰ってきた時もものすごくホクホクした顔だった。
玲は行きたくない!と言って家にいた。
私はまだ仕事が終わらずにいる。
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