玲がパパと保育園に行かなくなって久しい。いつからかすっかり「ママがいい」子になってしまい、断固パパ拒否の日々なのであったが、今日仕事始めの花さんは出社ということもあり、久方ぶりに私が玲を保育園に連れて行った。
いつのまにか家を出て行った理子と花さん。家にはYouTube漬けの玲と私が残っていた。『保育園に行くよ』と呼びかけるとヤダと即答する玲。たったの2文字なのに明解な答えである。
そこで私は、昨日アンパンマンニュージアムで買ってきたネイルシールを貼ろうと玲に提案した。喜ぶ玲、順調である。そしてどれを貼るかを選ばせる。ここも重要である。意識が『ほいくえんヤダ」から遠ざかっていくのが分かる。
そしてスムーズに靴下を履かせることに成功する。よしよし。
上着を着させようとすると、「どこにいくの?」との問いに「友達に会いに行くよ」とオブラートに包んで答える私。
間違ってはない答えにしぶしぶといった感じでついてくる。靴を履き、外に出る。冷たい風が強く吹いていて、ドアが少し押し戻される。やれやれ、まるで出かけるなと言っているようだ。
それでもそんな強風に負けずに家を出る。マンションを出て坂を下っていく。ここまで来ればこちらのものだ。
「どこにともだちにあいにいくの?」と質問する玲に「フォいくえんだよ」と突破ファイルの松蔭寺パイセンよろしく答える私。ここまで来ても尚濁す私に玲は答える。「ヤダ」と。
仕方なく抱きかかえて保育園まで行く。なじみのキャンディーショップのウィンドウディスプレイはクリスマスから正月へとシフトチェンジしており飴細工の虎が待ち構えていた。
結局保育園について、部屋に入るまでずっと抱っこしていた。なんなら上着を着させたまま先生にバトンタッチした。「大丈夫ですよ」の先生の声が優しくリフレインする。
下駄箱に入れられなかった玲のニューバランスの靴と、私のニューバランスの靴が仲悪そうに転がっていて、そっとそれを仕舞った。
家に着くと早々に仕事を開始する。まれに見る進行の遅さであるが、実に年始な感じである。明日も早朝から対応することになる。がんばろう。
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