気がついたら朝の8時だった。
いつも起きるのはもっと暗い時間帯なのでその明るさに驚いた。
隣を見ると理子と玲はまだ寝ていて、花さんが布団から抜け出て行った跡がうっすらとあった。ちょうど理子も起きて、私の布団に潜り込んできた。私の布団はどうやら温かいらしい。入眠時は絶対に私と寝ないのだけど、朝になって気がつくと私の布団に潜り込んでいることが多々あるのだけど、それが理由なのかもしれない。
理子がなぞなぞを出してくるので私もケータイで調べて問題を出してみた。まだ目が覚め切ってない頭で、問題を解く顔が可愛らしい。
9時近くまで布団でもぞもぞしていると玲も起きたのでリビングへと移動した。
朝ごはんを食べ、着替えをし、掃除をした。なんだかスイッチが入ってしまい通常の掃除機がけで終わらず、ドアのヘリや埃の溜まる部分まで着手した。
真剣に掃除をしていると時間はあっという間に過ぎていき、お昼の時間となった。
なんだか外に食べに行きたかったので近所のイタ飯屋に行った。
私は久々の下界だった。玲が保育園に行っていない間は自宅にこもりっきりだったらから丸二日間は家から文字通り一歩も外に出なかった。大きな窓から見える行き交う人の姿を見るともなしに見てしまった。動いてる人が珍しかったのだ。
理子はすっかりコーラにはまっていて、美味しそうにそれを飲んだ。早熟だ。
パスタやピザを食べ終わると、近くの公園に行った。天気もうっすら悪くて風が冷たいのだけど、理子は上着を脱いで遊んでいる。偶然友達もいて嬉しそうだった。
いったん家に帰ってから、私は歩いて美容院に行った。
前髪が金髪になってから半年くらいは経つのだけど、ブリーチをしてからカラーを入れることになっていた。なので2時間半はみておいてくださいと美容師さんに言われていた。
「どうしましょうか」と問われ、いろいろ揉んだ結果
「サイバーっぽくない青でお願いします」と答えた。
まず普通にカットする。その後薬品を塗りたくってブリーチ。半年前のそれと、伸びた黒い髪のコントラストがあるので時間をかなり要したようだ。それにいったん洗い流してからも、その度合いが物足りなかったようで、もう一度ブリーチした。丁寧な仕事に嬉しくなる。そして青である。鏡の前の自分の前髪が青くて非常に面白い。
2週間程度しかもたないらしく、それからは緑がかった色になるらしい。
38歳になる頃には前髪緑おじさんの出来上がりである。
カラーは楽しい。
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