3連休のなか日は、特に予定がなかった。
理子が小学校で配布されているタブレット。それを使って宿題をするのだけど、手で書くとうまくいかないことがあるためペンタブが欲しいとのこと。近所に大きな電気屋があるから、散歩がてら見にいった。理子は自転車に乗りたいと言って、久々に漕いだのだけど、坂道を下っていくため押していった。そんな状況に怒っていた。
電気屋につくと入り口付近で携帯の呼び込みの人がワンサカいて、そこを通らずすっと曲がる我々。待ち構えられているとそこから逃げたくなる客の心理のようなものを店側はわからないのだろうか。
アップルのペンタブはあったのだけど、15000円くらいする。私としては純正でなくていいからいろんな種類を見られればと思っていたのだけど、ペンタブは存在しなかった。
結局おもちゃエリアに滞在することとなった。
その後店を出て、花さんと玲はスーパーに買い物へ行き私と理子は家に戻ろうとした。
最初帰ることを渋っていたけれど、マンションの入り口でお友達一家に出会った。これから砧公園に行くと言う。理子の目は輝き、一緒に行きたいといった。
時すでに11時を越えていたのだけど、昼は公園で食べると言うのでこちらも便乗することにした。友達一家は自転車で、私は理子の自転車と併走した。花さんに連絡し公園に行くことを告げた。
天気の良い公園は人であふれていた。友達と合流して遊具のエリアに真っ先に入る。
ここに来るといつもファッションスタイル見本市のようだなって思う。最新のスニーカーを履いていたり、シュプリームで固めているパパがいたり。とにかく子供と遊ぶための服装だったり。見ていて面白い。私は近所の電気屋に行くためだけの格好だった。
理子と友達は普通の公園にはないタイプのブランコに乗るために並んでいたけれど、並んで待つというのが嫌だったようで、「パパ並んでて」と言い残して去っていった。人使いが荒い娘であった。
一通り遊ぶと、食事をとることにした。キッチンカーがでていたのでそこで買い、芝生の上にシートを敷いて食べた。
珍しく園内で大道芸のパーフォーマンスがやっていて、最初は見るともなく見ていたのだけど、そのうち子供たちはそちらの方へと走っていき、帰ってこなかった。最初はあまり見ている人もいなかったのだけど、そのうち人だかりができていた。私もついつい近くにいって人だかりに加わった。
筋肉隆々の男の人と、鍛え抜かれてしなやかな体の女性が不安定な場所でバランスをとったり、アクロバティックをしていた。よくよく見ると、以前こどもの国でも見たことのある人たちだった。ただ今回はものすごく近距離で見たので、その不確かな場所の大きな揺れや息遣いがクリアだった。手に汗をかいてみてしまった。
最後の見せ場の前にマイクパフォーマンスがあったのだけど、技術の他にも話芸も必要なんだなって思った。ようは彼らはパフォーマンスの対価がほしいわけなのだけど、それをいやらしくならないように客に伝えなくてはならない。直訳すると硬貨ではなく紙幣が欲しいということを言っていたわけである。
最終のパフォーマンスも素晴らしかったのだけど、私の財布には諭吉が1枚申し訳なさそうにいるだけだったので、300円だけ理子にあげて、帽子に入れてきてもらった。
世田谷区民は気前がいいのか、遠目でも結構な量のお札が入っているように見えた。こういった人たちのところにきちんとお金が落ちていく文化は大切だよなと思う。
その後、遊ぶエリアを変えると、そこにはシャボン玉おじさんがいて、子供たちを従えていた。大量に大きなシャボン玉を空高いところで作る。字面ではそれだけのことだけど子供たちはみんなハッピーになっていた。偉大なおじさんである。しかしシャボン玉直下では、それが割れると大量のシャボン液が降り注いだ。大きな球を作るには多くの液が必要なのだった。
なにも予定のなかった休日は、楽しい一日となった。私も久々に走り回って体を動かせてよかった。その後別れがたい友達を家に招きネットフリックスを楽しむ二人。よき一日だった。
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