某出版社のインハウスデザイナー的な存在だった僕は、2009年9月30日にそこを辞職した。翌月から自動車の免許を取りに行った。11月の頭には免許も無事取得できた。すると僕はスーパー暇人になった。
社会とのつながりは、彼女と友人達。しかし四六時中一緒にいるわけでもないので、一人の時間が圧倒的に多かった。起きる時間も昼下がりになったりして、はっきり言って廃人だった。もちろん就職活動はしていた。ポートフォリオ、書類を作って会社に送っていた。返事はまったくなく、ただひたすらに書類を作り直しては送っていた。すると年が暮れた。
見かねた友人は、自身も転職の際に利用したという転職サポートの会社を紹介してくれたりした。前職の給料は辞めてから2ヶ月は支払われていたがお金というのはあっという間に無くなって行く。年も変わって自分の中でもこのままではかなりまずいという意識に苛まれていた。道行く人を見ては「この人もちゃんと仕事してるんだな」とか「お金稼ぐのはほんとに大変なことだな」と思った。そんな時に、毎日見ていた求人サイトに僕の望む仕事をしている会社を見つけた。
求人サイト経由でデザイン会社のサイトを見て、仕事内容に嫉妬したのは初めてだった。こいつは書類を送るしか無いと思い、思いのたけを綴った職務経歴書を作成し送った。1週間が経った頃1通のメールが来た。「書類、作品等を拝見したところ、面接をさせていただきたいと思いますのでご都合の良い時に…」「つ、ついに!」僕の心は小躍りし一番早い時間を希望してメールで返信した。2日後に面接は行われた。
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