僕は冷たいおにぎりが好きだ
別に、コンビニのつめたいおにぎりに慣れているから
というわけではない
小学生の頃のスイミングスクールに、話はさかのぼる
小学生の頃、バス通学だった僕は
バス停で同じ町内の人と戯れながらバスを待っていた
田舎のバスは、何十分も待たなくてはならないのだ
緑色のバスに揺られ自宅近くのバス停で降りる
しばらくしてから、スイミングスクールに行く用意をする
このときに、母親から、100円のお小遣いと
アルミホイルにくるまれたおかかのおにぎりを渡される
大抵それは、帰りのバスのなかで食べることになる
ごはんの水分で海苔がしっとりしているそのおにぎりは、
形は丸く、そして冷たい
しかしそれを家に帰る途中のバスで食べるのは、
ある種の至福を感じる物だった
0 件のコメント:
コメントを投稿