2010年2月3日水曜日

おにぎり

僕は冷たいおにぎりが好きだ
別に、コンビニのつめたいおにぎりに慣れているから
というわけではない

小学生の頃のスイミングスクールに、話はさかのぼる

小学生の頃、バス通学だった僕は
バス停で同じ町内の人と戯れながらバスを待っていた
田舎のバスは、何十分も待たなくてはならないのだ

緑色のバスに揺られ自宅近くのバス停で降りる

しばらくしてから、スイミングスクールに行く用意をする
このときに、母親から、100円のお小遣いと
アルミホイルにくるまれたおかかのおにぎりを渡される

大抵それは、帰りのバスのなかで食べることになる
ごはんの水分で海苔がしっとりしているそのおにぎりは、
形は丸く、そして冷たい

しかしそれを家に帰る途中のバスで食べるのは、
ある種の至福を感じる物だった

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