理子と風呂に入り、私が彼女の長い髪の毛を洗っている時。水を含んだそれはどうやら重いらしく、ちょっとした苦痛の表情を浮かべている。顔に水がかかるのもやはり基本的には嫌なのだろう。
そして、ちいさく「うぅ〜」と唸り始め、誰に向けてなのかわからないが怒りが芽生えているようである。嫌だーもうお風呂嫌いとなる。
しかしもう小学生であるから、髪の毛からいい匂いがするとか綺麗な髪の毛であるというのは自分に必要なスペックだと思っている節がある。もっと小さな頃は髪の毛があまり生えてこなかったからその反動でとにかく伸ばしたいというのもあるだろう。
「少し短くしたら?」と言うと「嫌だ」となり
「そしたら我慢するしかないね」と言うとやっぱりそれも「イヤ」なのである。
髪を切らずに、スムーズに洗うにはやはり導入が大事であり、自然な流れでスイスイっとやってしまい、いつの間にか終わってたくらいがベストである。この日はそれがうまくいっていなかったようだ。
ご機嫌をとったり、でも叱ったり。褒めたり、食事の世話をしたり。一緒に歌を歌ったり、毎日フル回転。気がつけばもう5月も半ばに入ろうとしているわ。
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