新宿に17時。
革ジャンに鋲を打ちまくった刈り上げ1号が、青いマフラーを巻き
白いレペットの靴を履いて現れた。
数分後、襟足刈り上げ2号がレイバンのサングラスをかけて改札を抜けてやってきた。
3人は仕事帰りの人並みを抜けて歌舞伎町の奥深くに進んでいく。
果たしてたどり着いた先は、一人がやっと通れるような狭い道で
ドラクエのパーティよろしく3人が1列に並んで進む。
入り口の横には、洗い物をする水場があった。
やけに声の小さい現地の方の案内で店の奥に進むと
60過ぎのおっさんたちがマニラだのドヴァイだのの話をして盛り上がっていた。
うちらはゆとりだからよー、と戦時中に生まれた生まれたであろうに
そんな話をしていた。
我々はチンタオビールで乾杯し、それからは場所に似合った話題に突入した。
女の子にはどんなパンツを履いて欲しいか。
詳しい内容は割愛する。性癖は個人を尊重されるべきなのである。
2時間飲んでも、まだ7時だ。
歌舞伎町を徘徊し、また別の店に入る。
1杯飲みきった頃に、仕事帰りのカメラマンがやってきた。
彼もまた革ジャンだった。
乾杯し直して飲み続ける。
自然と彼らは各々のカメラを取り出してバシバシと取り出した。
僕の愛機GRDは、自宅の玄関先で眠っていた。
所在無さげな僕を尻目に、カメラマンによるプチ講義が始まっていた。
何時間か飲んだ頃になって、昼間筋トレしまくって疲弊しきっていた一人が
テーブルに頭をつけて眠り始めた。
時折顔を上げてにこっと微笑みピースをみんなに送るとまた机に突っ伏すというのを
少なくとも5回は繰り返していただろう。
12時前になって、そろそろ帰りますかとなり
革ジャン黒パンツな二人は闇に消えていき
僕と眠り人は京王新線に乗って帰った。
次こそはカメラを持っていこう。
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