2019年4月1日月曜日

SHOPPING

海を離れ、ホテルに戻ると一休みをして、アウトレットへと向かった。これももちろんバスに乗っていく。
目的の店はロスドレスフォーレス。掘り出し物がいっぱいあるらしい。
ガタガタ揺れるバスに乗ってしばらくすると、グアムプレミアアウトレットに到着した。日本でいえばイオンモールくらいの大きさであろうか。
中には、カルバンクラインや、スニーカーショップがたくさん入っているようだった。しかし夕方前くらいに店に着いたので、あまり時間もない。目的の店をとりあえず覗いてみることにした。このロスドレスフォーレスという店は、とてつもなく広いし、雑多に様々なものが積まれていた。
レディース、メンズと区画で分かれているものの、凄まじい量感で、通路に商品が落ちていてもお構いなし。それに商品自体にもべったりと値段のシールが貼られていて、実にアメリカンで大胆なディスカウントショップだった。

僕たちは今回の旅であえてWi-Fiは持って行かなかったので、時間で区切って、入り口で待ち合わせをした。最初、理子は花さんと一緒にいたので、僕は一人でメンズのコーナーを流し見ていた。聞いたことのないブランドに混じってアディダスやナイキがいっぱいあった。中には日本でも見かける種類のスニーカーもあったし、服のラックにはリーバイスのジーンズなどもあった。しかしながら、この量感を見ているだけでお腹いっぱいになってしまい、早々に花さんたちと合流した。

理子はおもちゃ売り場で、ラプンツェルを手に入れていた。
それからは僕は理子とともに行動した。しかし店はとても広かった。服や靴以外にも、現地の人たち向けであろう日用品も売っていた。
そのうち理子がまた「おしっこ」というので店を出てトイレを探した。理子のこの告白がどの程度の緊急性をもっているのかが分かりかねるので、抱っこをして駆け回った。一度外に出てみて店内図を探してみたりしたのだけど、とにかく広いモール内を駆け回った。

ようやく見つけて個室に入り、事なきを得たのだけど、今度はまた店に戻って花さんたちを探さなくてはならない。僕は理子を肩車して、高い位置から探してもらう事にした。そして理子に「はなさーんって言って」とお願いした。「ママ」だとそこらじゅうにいるママと変わらないからである。
店内を歩き回ってみていると、レジに向かって長蛇の列ができていた。100メートル以上の長さはあったのではなかろうか。意外とグアムの人たちは辛抱強いのだろうか。

そのうち花さんを見つける事ができて、カートを覗いてみるとラグアンドボーンのサンダルを発掘していた。長蛇の列の事を花さんに告げると、並びながら理子を見ててくれるというので、僕は他の店を見る事にした。
カルバンクラインに入ると、ラフシモンズがデザインしたものがラックにかかっていた。試着してみたのだけど、僕にはタイトすぎて似合わなかった。それよりも試着室の鍵が電子式であることのほうが驚いた。

その他にもちらほらと見てみたのだけど、買うまでには至らなかった。僕はそれまで、ホテルの売店でしか財布を開いてなかった。


店に戻ると、ちょうど買い物を終えて出てくるところだった。
理子はお腹が減ったというので、フードコートに行く事にした。
日本語でメニューがでかでかと書かれている店もあるし、日本語をまるで解せないと言った雰囲気の店も当然あった。
店員と日本語でのコミュニケーションができるのかといえば、僕の肌感覚でいえばそうでもなかった。当然英語で聞かれるし、答えなくてはならないので、僕はひよって日本語のメニューが書かれた店で、「味噌ラーメン」とコーラを頼んだ。
しかしこれは美味しいとは言えない代物だった。注文が難しくても頑張って現地の人が食べていそうなものをトライしてみればよかった。
花さんといえば、店員とコミュニケーションをとって食べたいものを食べられたようだ。
語学は本当に重要だよなと思う。


8時を過ぎた頃、ホテルへと戻り、僕は売店でビールを2本買った。
あと1日で旅も終わる。余韻に浸りながら僕は喉を鳴らしながらビールを飲み干した。





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