2014年6月29日日曜日

訪問

雨が降っていたけど、晴れた。
雲の切れ目から少しだけ覗いていた晴れ間が拡大していって
いつのまにか、夏休みの一日目のような青空になった。

朝ご飯は、ハムエッグと昨日作ったサラダとみそ汁。
BGMはインターFM。
食後は、洗濯をした。普通の洗濯とおしゃれ着洗いの2回だ。

少し休憩をして、久々になんでも鑑定団の再放送を見た。
金持ちが出品したものが、高額の評価額を受けていた。


14時頃になると、支度をして家を出た。
カメラを持っていたので、青空の写真を撮った。
雲の形が夏の到来を感じさせる。

駅まで行く途中にあるコンビニで、アイスを買った。
袋に入れずにそのまま受け取って、店を出るとすぐに食べた。
そのまま駅に行き、ホームのベンチに座った。
暑さでだんだんと、アイスの下の方が溶け始めていて
甘い汁が垂れそうだった。

電車に乗って3つ隣の駅まで行った。
そこにはHANAの弟家族が住んでいるのだ。
家に着く頃には雲行きが怪しくなっていた。
先ほどまでの夏休みのような空はどこへ行ってしまったのか。
いきなり夏休み最終日のような曇り空だ。


家にお邪魔すると、子供を抱きかかえた弟さんが出迎えてくれた。
この前に会ったときよりも顔立ちがすっきりしていて、凛々しくなっている。
そして僕たちを警戒するように、にらみを利かす。
まるで歌舞伎役者のように。

近況報告やら子供の遊び相手をした。
まだおしゃべりはできないけれど、意思を伝える事は出来始めていた。
最近はトーマスにはまっているらしい。
僕は昼間からビールをいただき、軽く酩酊しながら絵本を読んだり
幼児向けの番組を見ていた。

弟さんの奥さんが、次から次へと食事を出してくれた。
ビールをぐいぐいと飲んだ。
テレビでは、さまぁずが静岡市を練り歩いていた。

20時頃になって、帰る事にした。
子供が母の腕の中でウトウトと眠りについている時間だった。
電車に乗って駅につき、改札を抜けると雨が降っていた。
フランス人が、『雨のなかの散歩もいいものよ』
と言えるような生半可な雨ではなかった。
昼間にアイスを買ったコンビニで、ビニール傘を一本買って帰った。

6月がもうじき終わる。

休日

HANAが結婚式に出かけるということで、
今日は僕が一人で留守番だった。
9時半頃に朝食を食べ、それからHANAは支度を始めた。
いつもとは違うメイク、ヘアスタイル。
ヘアアイロンを使って髪を巻いている。
湿気のせいで、うまく髪が巻けないでいたけれど、
これでよし、と見切りを付け家を出て行った。

一人僕は、雨の休日に取り残された。
しばらく考えて、普段掃除しないところに手を付けようと思った。
まずは、花瓶の水の入れ替えをした。
しばらく前に飾った花瓶からは、少し嫌な匂いがし始めていたのだ。
逆さに吊るしてドライフラワーにしようと思ったのだけど、
茎が腐っている部分があったので、なんとか元気なものだけを選び、
テラスの梁に打ち付けた釘に、凧糸を結び吊るした。

ひとつ部屋から植物が減ってしまったので、
庭から紫陽花を1輪拝借し、花瓶に生けた。

それから、テラス部分にこびりついた泥を、ホースを使って水で洗い流した。
そしてデッキブラシでゴシゴシと洗う。
その流れで、玄関の掃除にも着手する。
出ている靴をしまい込み、水を湿らせた新聞紙をちぎって投げる。
それをほうきで掃くのである。
以前HANAに教えてもらった方法だ。これで汚れがずいぶんと落ちた。
ぞうきんを固く絞り、玄関の扉を拭く。
玄関の外には屋根の部分が狭いので、跳ねた泥がついてしまうのだった。
それが終わると、掃除機を部屋全体にかけ、食器を洗い、洗濯機を回した。

一通り終える頃には14時くらいになっていた。
冷凍のうどんを茹でて、白だしにネギをふって食べた。
HULUで、THIS IS ELVISと言う映画をBGM代わりにした。

その頃には雨もやんでいた。
僕は着替えをして、出かける事にした。
スニーカーではなくサンダルを履き。少しラフな格好で家を出た。
二子玉まで散歩がてら行く事にした。
15分くらいで行けるので、距離的にもちょうど良かった。

道中、ラジオを聞きながら歩いた。
DJはウルフルズの再結成の話をしていた。
そしてゲストには彼らが登場していた。

二子玉の駅に着くと、人で溢れかえっていた。
セールがそこかしこで始まっていたのだ。
僕はそんなセールとは無縁の本屋に行った。
そしてとくに何も買う事なく、周辺の店を物色した。
しばらくすると、HANAから連絡がきた。
式が終わって帰っていると言うので二子玉で落ち合う事にした。

先週見た花屋にあったユーカリの木は、既に売られてしまっていた。
花屋もセールをするのだ。これには驚いた。
そうこうしていると、青い服を着たHANAの姿が目に入った。
楽しい式だったと顔をほころばせていた。

地下にあるスーパーで、夕飯の買い出しをした。
以前実家で食べた、生春巻きを作ろうと思っていた。
家にある食材を二人で確認し、買い足す必要のあるものを、かごに入れていった。

両手いっぱいに荷物を持って、電車に乗り込み家に帰った。
ごはんを炊き、食材を切り分け、テーブルに並んだ。

いただきます

今日一日あった出来事を、写真を交えながら話す。

式にマジシャンが来ていてね

今日行った服屋でね

たわいもない会話を交わす。
明日は甥に会いに行く。
雨が降らないといいのだけれど。                         



2014年6月27日金曜日

我が輩は犬である。

我が輩は犬である。
名前は人間界のものがついている。
ピーマンである。
ピーマンというのは人間界の言葉で、緑色苦物のことを指すらしい。
どうやら飼い主の息子がそれを嫌いらしく、
親しみを持ってほしいがために、我が輩にその名をつけたようだ。
しかし、彼は我が輩のことをピーちゃんと呼ぶ。
我が輩はメスなのである。マンではないのだ。



という話のくだりを仕事帰りの自転車をこぎながら考えていたのだけど
この先が思いつかないので今日はここまでとしよう。



2014年6月22日日曜日

6月22日

雨音とともに一日が始まった。
しとしとと雨が屋根にあたる音が心地よく、眠りを深いものにする。
しかし、寝ているばかりの日曜日などもったいない、
そうやって自分を鼓舞させると、ベッドから這い出て一階へと降りていく。

一階ではHANAが朝食の準備をしている。
おはよう
何気ない朝の挨拶を交わし、僕も朝食をとった。
11時から、一つ隣駅にあるヨガ教室を予約しているということで、
HANAは準備をしていた。
僕はと言えば、午前中に用事など持ち合わせてないので、
ラジオを聞くともなく聞いて、先日買った雑誌を読んでいた。

「雨に歌えば」の優しい音色がラジオから流れてくる。
英語の歌詞など分からないけれど、ハミングする。
雨だからといっても、こういった曲を聴くと気分がよくなるから不思議だ。


行ってくるね
とHANAは言って、玄関で靴を履く。
そして扉を開けて振り返る。
午前指定の荷物が二つ届くから、その受け取りをしてね
まるで子供に用件を頼むような口ぶりで彼女は言う。

僕は「分かったよ」と言って軽く右手を挙げる。
HANAは小さな荷物を持ち、傘をさして出かけていった。


雨脚は少しだけ強くなる。
レースのカーテン越しにそれを確認する。
僕はソファに寝っ転がると、そのまますーっと眠りについてしまった。

ピンポーン
と玄関で呼び鈴が鳴る。
時計を見ると11時30分だった。
荷物をを抱えた宅配の男性は雨で濡れていた。
サインをし、荷物を受けると、礼を言った。
ありがとうございます


12時近くになって、僕は着替えをし、歯を磨いた。
お気に入りの帽子をかぶると、雨の世界へと出かけていった。
隣駅にいき、花屋の前で待ち合わせる。
僕の隣には、大きなユーカリの鉢植えが置かれていた。
しばらく待っているとHANAがやってきた。
雨、やんだね
HANAは言う。


二人揃って、いつもの美容室へと行く。
道中、花屋へ入ってダリヤを一輪だけ買う。
ヨシグチさんが好きだと言っていた花だ。

15時になり、美容室につくと軽く挨拶をした。
そしてダリヤを渡すと、すぐに空き瓶に生けてくれた。
まずHANAが髪を切り、その次に僕が切った。
足下には大量の髪の毛が落ちている。
髪型が夏らしく、涼しげなものになった。

礼を言って外へ出る。
家へと帰る前に、また花屋へと行き、ローズマリーを2鉢買った。
少し触れるだけで香りがたった。

家に帰るとそのローズマリーを玄関の前に植えた。
このまま根付いてくれるといいのだけれど。

少し一休みをすると、20時になった。
二人で夕食の支度をする。
僕はサラダとおひたしを作った。
HANAはカブの煮付けとアジの柚子胡椒漬けを作った。
昨日の残り物とそれらがテーブルを埋めた。
いただきます

もう雨音は聞こえず、ラジオの音だけが流れていた。
一日が静かに終わる。

2014年6月12日木曜日

京都とその他周辺

ゴールデンウィークあたりから、つい先々週の京都旅行までの写真を
現像に出したので何枚か選んでみました。

やはり写真というのは過去からの贈り物みたいなもので、
現像に出すというワンアクションがあると、より一層その感が増すのである。
実際に見た景色とは違う色合いで表現されるそれらは
思い出という補正とともに記憶と記録に残されていく。


新しい出会いと、始まりと、続いて行く未来に。