仕事帰りに寄ったスーパーマーケットでブリが3切れで300円だった。
頭の中で、その3切れを袋に入れて、醤油、みりん、酒に漬けていてる。
白菜が120円だった。
頭の中で、ざくざくと切って、もやしとともにさっと茹でて、シーチキンと和え、
めんつゆをさっとかける。
自宅の冷蔵庫にトマトがある。
頭の中で、それを切って塩をさっと振りかける。
スーパーでブリ、白菜を買って家に帰る。
片手にスーパーの袋。片手にトートバッグを持っている。
手袋をしていないので冷たい風が容赦なく指先の感覚を奪って行く。
家に着くと、暗がりの中、手探りで玄関の明かりのスイッチをつける。
スイッチをオンにすると、ぼんやりと明るくなる。
荷物を下ろすと、ガスストーブのスイッチをつける。
青い炎が円を描いて部屋を暖めてくれる。
台所に立つと、イメージ通り、袋にブリを入れ、醤油とみりんと酒を調合し
それも袋に入れる。軽く揉むようにしてから、しばらく漬けておく。
お米を3合計り、水でといで炊飯のスイッチを押す。
イメージ通り、白菜をザクザクと切り、鍋に塩を軽くふってから茹でる。
もやしも茹でて、ザルにあげる。
シーチキンの油をきって、それらと混ぜる。
軽く塩こしょうをふり、めんつゆをさっとかける。
冷蔵庫に入っていたトマトを食べやすい大きさに切る。
塩をさっとふる。
それぞれをよそる皿を用意する。
炊飯器からは炊きあがりを知らせるアラームが鳴る。
ふたをあけると白い湯気が一気に立ち上って、米がたっている。
しゃもじでかき混ぜると、またふたを閉じる。
hanaからもう少しで家に着く、という連絡が入る。
醤油につけたブリをグリルに入れると、しばらくして醤油の焦げる匂いがする。
頃合いを見計らってブリをひっくり返す。
白菜も、トマトも皿によそった。
あとは来るべき人がきて、本日の食卓が完成する。
まだかな。もう少しかな。
部屋は暖かく、準備はできている。
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