2013年2月20日水曜日

食事

初めて入る飲食店というのがあるけれど、
入るにあたって判断材料はなにになるのか。
単純に店構えであったり、店頭に張り出されたメニューだったり。
人それぞれキャッチになる部分はあると思う。

今日会社のみんなで食べに行ったランチは、初めて入る店だった。

その場所は、僕たちが白金台に引っ越してきた2年も満たない間に、
3回も店舗が変わっていた。
最初はインドカレー。その次は、蕎麦屋。そして今回の串揚げ屋だ。
インドカレーからそば屋に転身したときは、
店員が同じインド人だったから驚いた。
駅に近く、近辺に飲食店も少ないので、立地が悪い訳ではない。
ちなみにこの店の近くには、小泉元総理大臣もお忍びで通っていたという居酒屋がある。
(今日本当はこの店に行こうとしたのだけど、のれんがでていなかった。)


この店の前には電子看板にメニューが映し出されていて
とにかく一度お入りください。といっている。
雪も吹きすさぶ寒さだったということもあり、店に入ってみる事にした。
店内はお客さんが結構入っていた。
一番奥の席に通されると、メニューを渡された。
そこには右半分に、串揚げや揚げ物、左半分には中華料理のメニューが並んでいた。
天の邪鬼な僕は、串揚げ屋と書かれている店にも関わらず
担々麺とミニチャーハンを発注した。
他の三人は揚げ物や、ラーメンを注文した。

僕は飲食の接客業というものをした事がないので常識的なところは分からないのだけど
基本というものはあると思う。
例えば、お盆にご飯、おかず、みそ汁、お箸が並んでいたら、
お箸が客の手前に来て然るべきだし、
汁物をこぼすなどは最もしてはいけないことのうちのひとつだろう。
果たしてここの店員のおばちゃんは、お盆の置き方も逆だし、汁物をこぼした。
そして肝心な味はと言えば、そういった接客を具現化したような味だった。
なんというか上辺だけの味で、丁寧でない感じ。
担々麺ってこんな味だったかな、と疑問符が頭に浮かんだ。
ミニチャーハンはおいしかった。自分で作ったみたいだ。
他の3人も、黙々と食べていて、会話がまるでなかった。

店を出ると、しばらくして、誰かが「あそこは最初で最後だ」と言った。
値段が決して安い訳ではないので、腑に落ちていない様子。

最近、同じ値段で、すごくおいしいランチを出してくれる店を見つけた。
接客にも美学を感じるし、料理もすごく丁寧だ。
自然にみんなの顔がほころぶし、店を出るときも、
「またきますね」の一言が自然と出てくる。
少し店員さんがどや顔をして送り出してくれるのだけど、納得のどやである。

素材の時点では平等なのに
人の手が加わった途端、その人の技量によっておいしくも、そうでなくもなる。
デザインも一緒だなと。
写真という素材を活かすも殺すもデザイナー次第。
文字を美しく読ませるも、読みにくくするもデザイナーの詰めかた次第。

人のふり見て我がふり直せ。
引き締めていきたいものである。

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