2023年7月23日日曜日

走ることについて

 朝、目が覚めると5時前だった。この2、3週間のことだけど習慣として早く目が覚めたら走りに行くことにしている。

何も考えずに顔を洗って、着替えをし、帽子をかぶる。タオルとイヤホンを持って靴を履く。そうして気持ちが萎える前にさっさと家から出て砧公園へと向かった。

5時という時間でも、外はさきほど陽が昇ったというふうでもなく、もう一仕事しおわったかのような空だった。もう蝉も鳴いている。

だいたい、体をほぐすために、駅前くらいまでは歩いている。

駅前のベンチには前日、というよりもほんの少し前までの気配を残すかのように酒瓶が置かれている。もう外で飲むというのが気持ちの良い季節というわけでもないだろうに。

ナイキのランニングアプリを立ち上げて、走りはじめる。イヤホンからはスペアザが流れている。ローレンテック。

朝から環八はせわしなく車が走っている。

砧公園に入るとサイクリングコースへ向かう。犬の散歩をしている人、もう走って汗だくな人。色々いる。芝生の上では老人の集団がゆっくりとした動きでなにやら舞っている。太極拳なのだろうか。僕はそんな人たちを横目にコースに入って走り始める。

だいたいあの辺から走り始めたらこのあたりで何キロという目処があって、そういった目安のようなものがあるからこそ、なんとなく走り続けることができる。

今日は土曜日と言うこともあって、コンディションもよかったので2週目も回ることにした。そして都度1キロ走るとアプリが教えてくれる。1キロを6分37秒で走っていることを知る。

そうして結果的にサイクリングコースを2周走り終えると、それは4キロだった。

この日の朝は、どういうわけか涼しさを感じる陽気で、走り終わった汗だくなTシャツが、体を容赦無く冷やした。

公園を出ていくと、これから走るであろう人たちとすれ違う。僕は家に帰る。まだ7時前のことである。

0 件のコメント: