立つことを覚えて、最初はぐらぐらと不器用にしていたけれど、今ではその2本の足をしっかりと直立させている人。今ではその足を前に出すことに積極的だ。
ご飯の量も増え、興味をもつ対象が増え、気になるものを指差すことも覚えた。僕が仕事から帰ると、両手を叩いて喜んでくれる。そんな姿を毎日見れて僕は幸せだ。
少し前まで、食べなかった野菜を食べる。洗濯ものを干すお手伝いをしてくれる時、うまくできなかったハンガーに通すことも、今では僕が直さなくても良いくらい、上手になった。
何気ない会話の中で出てくる言い回しや難しい言葉にハッとする。言いにくいことを言おうとする時、鼻の穴がひくひくする姿。伸びた髪の毛を、手でさっと払う仕草。去年着ていた膝下丈のワンピースが、すりむいた膝の上になっている。お気に入りのワンピースを、昨日着たけど、今日も着たいと泣いて、僕は扇風機の前にそれをくくりつけて干した。
8月に5歳の誕生日を迎えるにあたって、誕生日プレゼントは何がいいの?と聞くと、昨日はりかちゃんのお寿司屋さんセットと言っていた。しかし今日は違っていた。
「誕生日はね、れいちゃん」
タオルを頭にかぶって、それを玲さんは取って「いないいないばあ」をする。ゲラゲラと笑う玲さんと理子。
誕生日はれいちゃん
理子の素直な言葉は、本当にいつも僕の心にほっこりする場所を作ってくれる。
毎日毎日、書き留めておこうと思うことがあるのに、せわしない日常に埋もれていってしまう。とはいえ、そんな日常も幸せの集積。昨日と違う2人の姿を明日もきっと見ることができるだろうと思うと、ついつい寝てしまうのはいつも22時だ。
明日よ早く来い来い。
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