2010年6月7日月曜日

140文字の弊害のため文章が下手になった

目を覚ますと、ベッドには人の重みが作ったしわが波打っていた。僕はそれを手のひらで撫で、しわをのばした。アイフォンでツイッターを確認すると文字通りベッドから這い出た。

ばんやりとした記憶の中で、確かhanaは「行ってきます」と言った。僕は「いってらっしゃい」と寝ぼけ眼で言ったかもしれない。言ってないかもしれない。

テーブルの上には、駒沢公園の近くにあるパン屋で、hanaが買ってきたというクロワッサンがあった。僕は珈琲を煎れてからそれを食べた。
目を覚ました時に、(しかも日曜日)テレビでお宝鑑定団を見るというのも、休日を食いつぶすようでなんだか虚しさがあった。しばらくしてから軽い掃除をし、洗濯物を畳みシャワーを浴びた。昨日髪を切ったのだけど、その時に切った髪の毛の残骸が排水溝に流れて行った。

シャワーを浴び終えてしばらくすると、出先からhanaが帰って来た。「お腹がぺこぺこだ」と言ってパスタと簡単なサラダを作って食べ始めた。僕はそれを眺めながら、仕事に行きたくないなと思った。このまま静かな日だまりのなかで、hanaがパスタを口にふくんで口をもぐもぐと動かす姿を見ていたいなと思った。

ベランダで煙草を吸いながら、会社に行きたくないなと思い。
トイレに行って、会社に行きたくないなと思い。
もう一度、ベランダで一服しても、やっぱり会社に行きたくないなと思った。
予定より30分ほど遅れて家を出た。

家を出たくないと、後ろ髪を引かれ続けながら246を自転車で走った。
伸びすぎた髪の毛が車輪にからまり、僕は空まで飛んで壊れて消えた。

しゃぼんだま。

シャットアウト。

パチン。

ザッツオール。

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