ふと、洗濯物を干していると、理子の服が明らかに大きくなったことに気がついた。
今までは、ピンチのついた洗濯ハンガーの幅に対して、理子のズボンは小さく、引っ張られる形になってしまっていた。それが今では大人のそれのごとく、特にピンチに引っ張られることなく素直に垂れ下がっている。
顔を向き合わせていると、その体の成長よりは表情と対峙してしまうので体の大きさを気にすることはないのだけど、ふと後ろ姿を見る時は、その背丈の成長に感嘆を覚える。
なんだか立派に成長したな、と思う。
昨日こうだったけど、今日はこうなんだ、ということを言えるようになった時は、「大人にとっては当たり前の感覚を、この子も持ち始めたのだな」と思った。
美容室のNIKKIに行ったら、最初の頃はヨシグチさんに近づくことはなかったけど、昨日に関しては自分から、トーマスランドに行ったことを楽しそうに話していた。
僕が、「明日は髪を切りに行くよ」というと「ニッキに行くの?」とも言っていた。
いろんなことが繋がり始めて、記憶をとどめたり、それをまた拾い起こして話をすることができるようになった。
しかし、あれだ。理子の「好きな男の子・ゆうき君」が登場して、僕の心は昨日より少しざわついている。
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