2022年6月26日日曜日

ともだち

 久々に友人と飲むということをした翌日、私は実に二日酔いであった。帰ってきたときの記憶も不確かで、腹の中の気持ち悪さが全く収まっていない。

お茶を飲んですぐに吐いた。でもそれで多少はすっきりした。

すっきりしたのはいいが、美容室の予約をすっかり忘れてしまっていて、電話がかかってきてしまった。大の大人が情けないことである。体調不良で申し訳ないと伝え電話を切った。

子供達が起き、食事をする姿を眺めても食欲はまったくなかった。

私は酒を飲むとあまり食べなくなってしまうため、酔い方が悪いのだと思う。わかっているなら実践すればよいのだけど、酒を飲むとそのことが頭からさっぱりと抜け落ちてしまうのだった。


使い物にならない半日を過ごし、昼食を食べに行くことにした。玲はラーメン、理子はうどんで話が分かれてしまい、私はうどん屋へ、花さんは中華屋に行った。

お店に着くと、テーブル席は全て埋まっていて、カウンター席で理子と並んで食べた。理子は食に対して積極的で、私が注文したさるうどんについていた大根おろしをそのまま食べて美味しいといった。辛くないのかしら、と思うのだけど本人は2度も3度も箸を伸ばしたから本当に美味しかったのだろう。

私の隣の席には中年夫婦が座っていてなんだか雲行きが悪い。

「どうして私の話を最後まで聞いてくれないの?」と女性が言う。それに対して特に返事をしない男性。片手にはスマホで何かを見ている。椅子にはこの店に来る前に済ませて来たのであろう食材の買い物袋がかけられていて、その家庭的な情景とのコントラストがなんとも切ない。


店を出ると花さん達と落ち合い、電車に乗って隣駅まで向かった。

通学に必要なキャップをH&Mで買ったり、一年でサイズアウトしてしまったサンダルを買った。毎年成長に合わせてものが必要になるってすごいことだなと思う。

その後、私はユニクロでランニング用のキャップを買った。

子供たちは30分おきに行われる噴水の広場に行って夏を体いっぱいに浴びていた。水が出てくるところに顔を近づけて、キャーと言っている子供たちもいる。

その後魚が見たいと玲が言って、それを見に行ったり、映画館の待ち合い場でプロジェクションマッピングを見たりした。

理子はピアノに行き、玲と二人で散策を続けた。

ピアノが終わると、お友達一家も来ていることがわかり一緒にアイスを食べた。

昨日も一緒にいた友達一家。今月は一緒にいなかった週末はなかった。来週も一緒に遊ぶ予定である。竹馬の友。幼なじみ。濃い友達がいるって財産だなって思う。





2022年6月11日土曜日

2段ベッド

 2段ベッドを買った。今まで寝ていた布団は煎餅布団だったから、もう当たり前の選択だった。子供たちの寝相の悪さも相まって、朝起きると体が痛いし、超早朝に目が覚めてしまうのだ。

しばらくネットで2段ベッドを検索するシーズンが続き、エイヤっとポチった。大型商品であるのに、高額商品であるのに画像と寸法のみで判断しなくてはならないのはいかがのものかと思わないこともなかったが、仕方がない。そういう時代である。

配送までに数週間要するということで、今か今かと待った。それが届いたのが先週の土曜日のことである。さっさと組み立てて、新しい睡眠環境を整えるぞ!と思っていたのだが前日にワクチン摂取をした花さんは寝込んでしまっていた。

組み立ては明日にしようと言ってみたものの、私はもう組み立てたくて仕方がないモードになっていた。ベッドを設置する予定の部屋を空っぽにし、到着を待った。

大型荷物がやってきたのは午前中だった。男性二人が息を荒くしながら3階まで運んでくれた。エレベーターがないのが申し訳なかった。

玄関先に運ばれた段ボールの山を部屋に運び入れるのもかなりの重労働だったが、引越ししたてのようなその部屋になんとか入れ込むことに成功した。1の段ボールから開封し、説明書を見る。「二人以上で組み立ててください」と大きく書いてある。隣には玲がいるから応援してもらおう。

意外と淡々と作業は進行していたった。単純作業であるが少しミスがあってバラして、ということもあったのだけど、意外と一人でもなんとかなるものだった。

緩めに組んで最後に締め上げる。子供が使うものだから何度も緩みがないかチェックした。二人でやる作業時間の倍以上かかってしまったけど、晴々とした気分であった。

その後、ニトリで買ったマットレスも届いて、ベッドは完成した。新しい匂いがする。

しかしながら、2段ベッドに一人一人となると、その脇で寝る大人の布団がない。今までの煎餅布団をもう一度敷くのは嫌だったので、またニトリに行ってダブルのマットレスを購入した。

今まで敷いていたマットレスとそんなに変わらないほどの厚みのマットレスなのに、どうしてこんなに違うのか、と思わせる寝心地だった。

想定の範囲、というかど真ん中。1階は空席。その脇のダブルのマットレスに理子と玲が花さんが寝ている。2階では壁に貼ったポスターのジャニーズアイドルに見守られながら私が寝ている。最初からそうなるって知ってたわ。



2022年5月25日水曜日

親知らず抜歯その後。

 親知らずを抜いたその後であるが、今回はあまり痛みもなく、痛み止めも1回だけ飲んだだけである。抗生物質に関しては毎食後飲んでいる。

しかし気になってしまうのは、強くうがいができないことによる不快感と、歯茎を縫った際の糸が、口の中で割と存在感を放っているということである。ちょっと歯茎にあたる。

来週頭の抜糸が待ち遠しい。

2022年5月23日月曜日

親知らず抜いた

 親知らずを抜いた。3月の終わりにも抜いたので2回目である。今回は下部の右側だった。

前回は治療後に家に帰って鏡をみたら顔に血がついていたということがあったので、黒いTシャツを着て臨んだ。

下の歯を抜くのはしんどいという話を聞いていたが、もう歯茎の具合も悪くなっているしということで決断したわけなのだけど、今回は前回よりもかなりヘビーだった。やっぱり力技でグイグイ歯を抜くというのは見えない部分でもあるし呼吸もしずらいしすごく恐怖だった。

麻酔していてももちろん痛みはある。あぁなんか奥の骨に当たっている!と強烈な怖さを伴った触感もある。開けた口の大きさに対して明らかにでかいんだろうと思う器具が、無遠慮に口の中で暴れている。ちょっと無理って結構何度も思った。目を瞑っているからわからないんだけど。

お医者さんやアシストしていた衛生士さんは血塗れの口の中を見ながら、私の骨を砕いていくのに一生懸命だ。たまに聞こえる「あれ?」とかが本当に怖く、もういっそのこと全麻してくれって思ったりもした。

歯医者で治療を受けていて初めて手を上げてストップをかけてしまった。苦しくて。

痛さで顔が歪んでいただろうなとも思う。38歳である。

最後には舌の上に、ポロンっと取れた歯の感触があった。

もう二度と味わいたくない痛みだった。前回とは非にならぬ。

でも30分ほどで終了した。


治療後、ガーゼを噛み終えてからの痛みは前回よりも酷くはない気がしているし、腫れてもいない。終わり良ければ全てよしと言うところか。

1週間は酒も飲まずに静養しようと思う。ドライソケットになりませんように。

2022年5月20日金曜日

散歩

 朝はだいたい5時くらいに目が覚める。眠るのが22時くらいだから自然と目が覚めるのがその時間というのはもはや必然だと思う。

トップギヤのまま眠りに入る子供たちとそれに付き合う親。ドタバタで1日が終わり、自分だけの時間はないに等しい。それを唯一享受できるのは早朝と、二人の子供を送り出した後、(といっても玲は必ず花さんが送りに行ってくれるのだけど)始業までの1時間ほどである。

ここのところ、朝風呂は花さんとの争奪戦だ。早朝起床が日常になってしまった花さんとともに静かな攻防が繰り広げられる。しかし今日はふと散歩を再開してみようかなと思った。


目を覚ましたのは4時55分のことだった。寝るときは私から遠くにいた玲がなぜか私の腕の中にいた。そして理子の足は私の顔付近にある。

カーテンの真下から隙間を覗き見るともうだいぶ外は明るいことがわかる。のっそりと布団から出る。ハーフパンツとロンTという格好のまま靴下と帽子だけ身につけた。イヤホンを耳につけ玄関を開けてそっと出て行った。もう完全な朝だ。外には歩いている人が数人いるだけである。マスクは顎の位置までずらして砧公園まで歩いていく。

公園に着くと、走っている人たちがいるし、老人はラジオカセットをセットして太極拳の準備をしている。

私はサイクリングコースをただただ歩いていく。贅沢な時間である。イヤホンをしていても鳥の鳴き声や木々の揺らめく音がかすかに聴こえる。

私の脇を色々な走り方でランナーが抜き去っていく。様々な服装、スタイルである。

私は長距離を走るのが嫌いだ。以前駒沢に住んでいる時はまだ子供もいなかったので、夜中に夫婦で駒沢公園を走ることもあった。とはいえ私は最終的に花さんと大きく差をつけてようやく1周したものだった。それ以降ランニングというのをした記憶がない。


30分ほどかけてサイクリングコースを1周した。老人たちは人数が揃ったのか、音楽、というかお経のようなものに合わせて太極拳に勤しんでいた。私は家に帰った。

トイレに入ると寝室から勢いよく誰かが飛び出して行ったようだ。まずリビングへ行ってから風呂場のドアを開ける音がした。「おかしいなあ」という表情が目に浮かんだ。いい線いってるけど私はそこじゃないのよ、と思わず笑ってしまった。

トイレから出ると「パパー!」と玲が笑顔で抱きしめてくれた。金曜日が本格的に始まろうとしていた。




2022年5月13日金曜日

フル回転

 理子と風呂に入り、私が彼女の長い髪の毛を洗っている時。水を含んだそれはどうやら重いらしく、ちょっとした苦痛の表情を浮かべている。顔に水がかかるのもやはり基本的には嫌なのだろう。

そして、ちいさく「うぅ〜」と唸り始め、誰に向けてなのかわからないが怒りが芽生えているようである。嫌だーもうお風呂嫌いとなる。

しかしもう小学生であるから、髪の毛からいい匂いがするとか綺麗な髪の毛であるというのは自分に必要なスペックだと思っている節がある。もっと小さな頃は髪の毛があまり生えてこなかったからその反動でとにかく伸ばしたいというのもあるだろう。

「少し短くしたら?」と言うと「嫌だ」となり

「そしたら我慢するしかないね」と言うとやっぱりそれも「イヤ」なのである。

髪を切らずに、スムーズに洗うにはやはり導入が大事であり、自然な流れでスイスイっとやってしまい、いつの間にか終わってたくらいがベストである。この日はそれがうまくいっていなかったようだ。

ご機嫌をとったり、でも叱ったり。褒めたり、食事の世話をしたり。一緒に歌を歌ったり、毎日フル回転。気がつけばもう5月も半ばに入ろうとしているわ。

2022年5月12日木曜日

なんでやねん

 玲が唐突に「なんでやねん」と言った。

文脈からして使い方は間違っていないタイミングだったのだけど、どうした?とついつい聞き返した。

第二子の宿命なのかもしれないけれど、上の子の同時期と比べると目のかけ具合が異なる。90パーセントくらいは把握できていたものが、65パーセントくらいしかできていない気がする。

どこでどんなものに触れたのかがいまいちわからないから唐突に感じるのだけど、でも確実に「なんでやねん」に触れているかと思うと笑えてくる。


理子が3歳頃までは、自分がかなり不規則な生活をしていたので、知らない部分が多い。でも玲に至ってはコロナもあって、保育園以外の時間はほぼ接しているのだけど、それでも分からないことだらけである。

「なんでやねん」の次の言葉が気になる今日この頃。