2015年5月24日日曜日

結婚式

土曜
いつものように6時前には目を覚ました。
カーテンを開かなくとも、その向こう側に青空が広がっていることが分かった。
「あぁ、晴れたね。花ちゃん」と話しかける。
この日、二人の共通の友達の結婚式があった。


理子さんを臨時的に保育園に預け、式場へと行く。
日差しはじわじわと強さを増して、汗がにじむ程であった。

僕の職場の最寄りに結婚式場はあった。
いつもは花さんが僕の前を歩いて先導するところ、
これみよがしに「こっちだよ」と僕がエスコートした。

式場に着くと、ビデオ係を任命されていた僕は、
受付を済ませ、式場の外観や
新郎新婦が我々をもてなすために準備していた品々をカメラにおさめた。


チャペル内に案内されると、ビデオを撮るためにバージンロード側へ席を取り
その時を待った。
司会のアナウンスで、扉が開き、新郎が姿を現した。
髪を伸ばしているんだ、と前に会った時に言っていた新郎。
そうか、こういう髪型にするためか、と納得した。

すこし時間をあけ、新婦が扉の向こうでお母さんによってヴェールダウンされる。
美しい花嫁の姿がそこにはあった。
父親によってエスコートされる新婦。
それを迎える新郎。さほど緊張しているようには見えないが
ポーカーフェイスの彼の、その表情の内側には
これからの幸せな生活の姿を思い描いていたに違いない。
新婦を隣に向かえ、指輪を交換し、キスをする。
そんな姿を、カメラ越しに僕は記録していった。




結婚式は、単純にその主人公たる新郎新婦の幸せを願うだけではなく
どこか自分にフィードバックしてしまうところがあるように思う。
自身が結婚する前は、僕もいつかは結婚するのだろうか、
隣にいるのはどういう女性なのだろうとか思っていたけれど、
結婚し、理子さんが産まれた今、
僕もいつかは理子さんとバージンロードを歩く日がくるのかな、
花嫁からの手紙で泣いてしまうのかな、などと想像する。
未来の話だ。


式は新郎新婦がやりたいことが満載されたエンターテイメント感あふれるものだった。
ラルクアンシエルが好きで、ライブ会場で偶然出会った二人と言う、
シネマティックな出会いから始まった物語は、
これからも大きな虹を描いていくのだと思う。

二人の幸せを、心より願います

長橋記録管理室 東京支局 記録報告書



























2015年5月7日木曜日

2015年3月12日木曜日

3人

ふと夜中に目をさますことがあった。
辺りは当然のごとく暗い。
寝室は豆電球をつけていないので、完璧な闇だ。
そんななか、聞こえるのは二人分の寝息。
花さんと、理子さんのものだ。
すー
 すー

そんな寝息を聞いているうちに、
ぼくもいつのまにか寝てしまう。
すー
 すー
  すー

川の字で眠る長橋家

寝息を聞いているだけで幸せを感じる

2015年2月13日金曜日

たいていそうなのだけれど、
朝、目をさますとき、僕が眠る布団の隣のベッドには
既に人が抜け出ていった跡が残っている。
そう、僕はいつも少し寝坊気味である。
それでもなかなか布団から抜け出せないでいる僕は30分程さらに寝坊を続ける。
そうこうしていると、階下から理子さんの、鳴き声とも叫び声ともつかない声が聞こえてくる。
僕は寒さもなんのその、都合良く布団から飛び出して階段を駆け下りる。

リビングの扉を開けるとそこには理子さんとじゃれあう花さんの姿がある。
部屋には少しだけコーヒーの香りが残っている。
花さんが飲んだであろうノンカフェインコーヒーだろう。

僕は花さんから理子さんを奪い取り、顔と顔をくっつけて
「おはよう、理子さん」ととても甘い声で話しかける。
僕の母がこの姿を見たらなんて言うだろう?

花さんがとっくに済ませた朝食の後を追うように、
僕もコーヒーを入れる。
そして花さんがパン屋で買ってきてくれた食パンに、バターの固まりを乗せて
オーブントースターでこんがりと焼く。
「今日、こんな夢を見たんだよ」という話をしたり、
「理子さんはもううんち出したんだよ、偉いね」という話をしたりする。

僕にとって朝の時間はとても貴重だ。
理子さんと遊ぶことのできる限られた時間なのだ。
どうやら僕のことをきちんと父親と認識してくれているらしく
パパ見知りという現象には陥らないでいてくれている。

理子さんは朝の7時頃には目を覚まし、
10時頃には昼寝をする。
我が子の寝顔はとてもかわいいのだけど、
起きてお父さんと遊んでくれないかしら?
そうは思っても、もちろん起こしたりはしない。
不可抗力によって起きてしまった時は、甘んじて受け入れよう。
わざと大きな音をたてた訳じゃないんだから。
だからそんなに悲しい顔をしないでいいんだよ。

2015年1月31日土曜日

2014年12月14日日曜日

1214

今日は、普段しないような掃除をしようと午前中から息まいていた。
ところがそんなにうまくいかない。
寝てれば寝てたで掃除機もかけられないし、
起きていれば起きていたで、ちょっかいをだしたくなる。
したがって、思うようにはまったく進まなかった。
どうしてもやっておきたかったのは、理子さん用にマットを敷くことで、
それだけはやり終えることができた。
すると、意外にも断熱効果があり、僕も寝そべっていたらいつのまにか寝ていた。

ベビーベッドの下に置いてあったバンボという赤ちゃん用の座椅子を使ってみる。
すると、首が据わったばかりだからか、酔っぱらいのように首をふりふりしていて
とてもかわいらしい。

今日は選挙だったので、18時頃に理子さんと花さんと3人で
近くの小学校へと行った。
投票を済ませると、スーパーの前で焼き鳥屋が出ていたので、
3本買って、歩きながら帰った。
なんてことないんだけれど、とても幸せな時間だった。