2022年2月15日火曜日

誕生日

 バレンタインデーが誕生日というのは子供の頃どこか恥ずかしかった。なんとなく女の子の日という気がするからだ。

でも、もう38歳になる私にはただ歳を重ねるだけの日である。

数年前から夫婦間でプレゼントを渡し合うのをやめようということになっている。理子や玲から「パパお誕生日おめでとう」と言われるととても嬉しい。それで十分だ。


花さんと私は在宅勤務だったため、昼食を一緒に食べた。駅前でおいしいのにどういうわけか客が全くいない店。すぐに食事が出てくるのはそういうわけもあるのだろうけど、もっと繁盛しないと店がなくなってしまう。それは悲しい。


朝理子からチョコをもらわなかったので、これは帰宅後にもらう流れなのだろうけれど、仕事中に甘いものが食べたくなり、昼食後にスーパーでキットカットを買う。しかし昔と比べてこんなに小さくなってしまうなんてね。


家に帰り、仕事を再開する。今日締め切りのものの進行が鈍くて困る。

結局18時の定時後も作業をすることとなった。いったん私は玲と理子を迎えに行った。その間に花さんは食事の支度をしてくれていた。

家に帰ると理子からチョコをもらう。年々上手になっていて驚く。女の子なんだなって思う。

その後食事となるのだけど、玲が食べたくないを連呼してお祝いムードが駄々下がっていく。野菜と判断されたものは絶対に食べたくないというのがずーっと続いている。

ヒステリックに嫌だ嫌だというので花さんも意気消沈していく。「今日誕生日なんだけどなー」と私が言っても全く笑いへと好転しないムード。結局白いご飯にふりかけしか食べない玲。どうしたもんだろうか。そのふりかけご飯ですら完食しないのでケーキを出せない。

もうケーキを食べたい理子と玲。食事がうまく循環していかなくてもどかしい。

結局大泣きする玲。

痺れを切らして食事を片付けてケーキを食べる。一転して機嫌が良くなる玲。

以前まではカットされたケーキだったけれど、ホールになった。そういったことに家族の成長を感じた。

38歳になったということでどうしたいかという話になり、私はもっと明るい人間になりたいと小学生のようなことを言った。

朝起きたら明るい声でおはようといい、嬉しかったら手を叩いて喜ぶ。そんな人に私はなりたい。

誕生日前夜

 連休最後の日、翌日が私の誕生日ということで夕飯をつばめグリルで食べることになっていた。午前中、理子は私へのプレゼントにチョコを作ってくれていた。

午後、なんとか昼食を終えると、理子のピアノへ行くために二子玉へと向かった。雨が降っていたので傘を持っていったのだけど、玲はどうしてもボロボロの傘を持ちたがった。閉じているときに引きずってしまうので先端部分の布が破れている。傘として破綻しているのだけどお構いなしである。上着を着てくれず、ボロボロの傘を持っているという絵面は、側から見たら軽くネグレクトのように見えてしまうのではないだろうか。


二子玉に着くと理子はピアノへ。玲はライズで借りたベビーカーに乗っている。

理子がピアノをしている30分間が、親にとってはちょっとしたご褒美タイムとなる。蔦屋で古着屋がポップアップショップをしているので、そこへ行った。久々に花さんと古着屋的なラインナップを見て、やはりテンションが上がってしまう。正直なところ二子玉の服家は食傷気味で(といっても二子玉で服を買うことなどほぼないのだけど)古着屋を見るほうがだいぶ楽しい。今の時代に媚びていないのがいいのかもしれない。

花さんは灰色でスウェットのような半袖を手にとってほくほくしていた。買いそうな雰囲気がする。その頃あっという間に30分が経ちそうになっていて私はその場を後にし理子を迎えに行った。1分でも遅れると怒るのである。無理もないけれど。

その後理子と共に花さんと合流すると、その半袖以外にもスカーフを買ったらしい。歳を重ねると色物や柄物が欲しくなるというのは自分にもよくわかる話だった。

その後、理子と花さんは私へのチョコのラッピングを買いに出かけ別行動となり、私はベビーカーを押しながらいろいろな店をうろついた。理子はiPadでも使えるペンを本屋で500円くらいで見つけたらしい。アップル製の消費税にも満たない。賢い買い物である。

5時を過ぎて、今日のメインのディナー。つばめグリルへと行った。雨ということもあり店内は空いていてすぐに席に案内された。子供たちにも飲み物、我々に泡。理子は意外にもメインに和風ハンバーグを選んだ。副菜にステーキ肉とジャガイモの炒めものとシーザーサラダ。

玲はここではよく食べた。ハンバーグもジャガイモも。いつもの食事の時とは様子が違う。ばくばく食べる。琴線に触れたようだ。

隣のテーブルの家族は、我々と同じような編成だった。夫婦と姉妹である。子供たちの年齢が我々よりちょっと上のように見え、将来はこんな感じなのかなと思った。

いつも喧嘩して、でも仲良く遊んでる時ほど微笑ましいものはなく。お互いを大切に想い続けてほしいものである。

家族みんなにお祝いしてもらって幸せな夜だった。






2022年2月14日月曜日

予定のなかった休日

 3連休のなか日は、特に予定がなかった。

理子が小学校で配布されているタブレット。それを使って宿題をするのだけど、手で書くとうまくいかないことがあるためペンタブが欲しいとのこと。近所に大きな電気屋があるから、散歩がてら見にいった。理子は自転車に乗りたいと言って、久々に漕いだのだけど、坂道を下っていくため押していった。そんな状況に怒っていた。


電気屋につくと入り口付近で携帯の呼び込みの人がワンサカいて、そこを通らずすっと曲がる我々。待ち構えられているとそこから逃げたくなる客の心理のようなものを店側はわからないのだろうか。

アップルのペンタブはあったのだけど、15000円くらいする。私としては純正でなくていいからいろんな種類を見られればと思っていたのだけど、ペンタブは存在しなかった。

結局おもちゃエリアに滞在することとなった。

その後店を出て、花さんと玲はスーパーに買い物へ行き私と理子は家に戻ろうとした。

最初帰ることを渋っていたけれど、マンションの入り口でお友達一家に出会った。これから砧公園に行くと言う。理子の目は輝き、一緒に行きたいといった。

時すでに11時を越えていたのだけど、昼は公園で食べると言うのでこちらも便乗することにした。友達一家は自転車で、私は理子の自転車と併走した。花さんに連絡し公園に行くことを告げた。


天気の良い公園は人であふれていた。友達と合流して遊具のエリアに真っ先に入る。

ここに来るといつもファッションスタイル見本市のようだなって思う。最新のスニーカーを履いていたり、シュプリームで固めているパパがいたり。とにかく子供と遊ぶための服装だったり。見ていて面白い。私は近所の電気屋に行くためだけの格好だった。

理子と友達は普通の公園にはないタイプのブランコに乗るために並んでいたけれど、並んで待つというのが嫌だったようで、「パパ並んでて」と言い残して去っていった。人使いが荒い娘であった。


一通り遊ぶと、食事をとることにした。キッチンカーがでていたのでそこで買い、芝生の上にシートを敷いて食べた。

珍しく園内で大道芸のパーフォーマンスがやっていて、最初は見るともなく見ていたのだけど、そのうち子供たちはそちらの方へと走っていき、帰ってこなかった。最初はあまり見ている人もいなかったのだけど、そのうち人だかりができていた。私もついつい近くにいって人だかりに加わった。

筋肉隆々の男の人と、鍛え抜かれてしなやかな体の女性が不安定な場所でバランスをとったり、アクロバティックをしていた。よくよく見ると、以前こどもの国でも見たことのある人たちだった。ただ今回はものすごく近距離で見たので、その不確かな場所の大きな揺れや息遣いがクリアだった。手に汗をかいてみてしまった。

最後の見せ場の前にマイクパフォーマンスがあったのだけど、技術の他にも話芸も必要なんだなって思った。ようは彼らはパフォーマンスの対価がほしいわけなのだけど、それをいやらしくならないように客に伝えなくてはならない。直訳すると硬貨ではなく紙幣が欲しいということを言っていたわけである。

最終のパフォーマンスも素晴らしかったのだけど、私の財布には諭吉が1枚申し訳なさそうにいるだけだったので、300円だけ理子にあげて、帽子に入れてきてもらった。

世田谷区民は気前がいいのか、遠目でも結構な量のお札が入っているように見えた。こういった人たちのところにきちんとお金が落ちていく文化は大切だよなと思う。


その後、遊ぶエリアを変えると、そこにはシャボン玉おじさんがいて、子供たちを従えていた。大量に大きなシャボン玉を空高いところで作る。字面ではそれだけのことだけど子供たちはみんなハッピーになっていた。偉大なおじさんである。しかしシャボン玉直下では、それが割れると大量のシャボン液が降り注いだ。大きな球を作るには多くの液が必要なのだった。

なにも予定のなかった休日は、楽しい一日となった。私も久々に走り回って体を動かせてよかった。その後別れがたい友達を家に招きネットフリックスを楽しむ二人。よき一日だった。

2022年2月13日日曜日

こどもの国

 三連休の初日は、こどもの国へといった。以前であれば券売機の前に人だかりができていたけど、いまでは並ばずにチケットを買える。そして入場もスムーズだった。

チョークで地面にお絵かきするゾーンがあり、そこで楽しむ二人。描くことも以前と変わって、一丁前に『BTS』など描いている。成長したものだ。

後ろ髪を引かれながら、目的地のスケートリンクを目指す。そこに人が集中していた。老若男女。スケート靴を持参しているような強者もいる。とにかくいろんな人が集まっている。

我々は当然持参していないので、レンタルした。理子と花さんの分である。私と玲は場外で見物だ。

二人は恐る恐るリンクの中に入っていく。仕切りから手を離さないようにして、なんとか歩いていく。周りにも似たような組み合わせの人ばかりだった。

シューズを持参しているような人は、明らかに滑り方が違っていて、氷をサーっと削りながら、この集団の中において優雅だ。


私と玲はベンチに腰掛けて、誰をということもなく、見るともなく見ている。玲はYouTubeをみている。

そのうち二人がやってきた。もう無理なようだ。どうやら転んだらしい。そうしてスケートリンクを後にする。


二人は運動したので、腹が減ったということで食事を取ることにした。

レストランで、ラーメンや、カレー、お子様プレートなどを注文する。

どういうわけか、こういったところで食べる醤油ラーメンは身に染みるほどに美味しく感じる。昔花さんと行った鎌倉の売店で、あまりにもお腹が減って食べたカップヌードルのことを思い出した。


食事を終えると、宝探しの受付に行って、宝の地図を受け取った。もう何回めのそれかわからない。最終的におもちゃをもらえるのだけど、一つだと玲が泣くからといって二人分でお願いした。すぐに宝探しに行ったのは当然理子だけで、玲はその手前にある遊具で足止めである。なにはともあれ楽しそうに遊んでいるのであればこちらはそれでいいのだけど。

理子は花さんと宝さがしへ。私は玲と滑り台。

途中、親子の組み合わせが変わって、私はこっそり理子とアイスを食べた。寒いようで、お日様にあたる暖かく、アイスがとても美味しく感じた。

こどもの国へもう結構行っていると思うのだけど、その土地が広大すぎて全エリアには行けていない。だから、行ったことのないところにいこうということでボートに乗ることにした。足で漕ぐタイプのものである。

思っていたよりも必死に漕ぐ二人。そうしないと進まないのだ。ハンドルを握るのは理子だった。なかなかうまく進まなくて、もう漕がないで自然の流れに任せていいんじゃないかということで、ゆらゆら揺れていた。いい時間だった。

その後、面白自転車に乗って遊んだ。遊び倒して結局閉園の時間までいた。

帰りの電車で真っ先に寝ていたのは理子でも玲でもなく花さんだったというのが実に面白かった。



2022年2月10日木曜日

写真

 天気予報の通り、今日は雪が降った。雪が降ると子供たちのテンションが面白いように上がる。それは強く降れば降るほどに増していく。

学級閉鎖中の理子とともに、近所を散歩することにした。まだ雨が雪に変わったばかりだったので、マンションの周りをぐるりと歩いて終わった。

その後、私は仕事に戻り、理子はYouTubeの世界へ没入していった。

しばらくずっと、自宅のiMacの調子が悪い。クラッシュしてなんとか復帰させたけど動きが心許ない。アプリを立ち上げるたびにレインボーがくるくるとするのでお陀仏まで時間の問題である。

iTunesに入っている音楽は、第一次クラッシュの際にかなり消えてしまったこともあるのだけど、もうそこまで思い入れはない。なぜならYouTubeで音楽を聴いているからだ。有料会員であるため好きなアーティストのものはアルバム単位で聴くことができる。

もはやiTunesに固執する必要はなくなった。

どうしても抜き取っておきたいものは写真である。

何万枚もあるデータを、「写真」アプリから書き出して外付けHDにコピーすることにした。

ただでさえ動作の遅いiMacである。一度全ての線を抜き、電源を落とし、Wi-Fiオフという初歩的なことをしたら多少マシになった。

写真アプリから年数ごとに書き出すが、クラッシュしたこともあって、「写真」アプリが複数あるという難解なものだった。

最初期では2008年などあり、花さんとも出会う前である。

2014年までは写真を撮る相手が花さんだけだったけど、それ以降は理子や玲が仲間入りした。理子が生まれた時、玲が生まれたときの写真を久々に見返すと、本当に大きくなったものだと感慨深い。理子が着ていた服を、今玲が着ている。

似ているようで似てなくて、やっぱり似ているなと思う姉妹の姿。

2019年までは1年で2.3万枚の写真があったのだけど、2020.21年は1万枚にも満たない枚数。

いわずもがなコロナで外出が極端に減ったためである。

今年は何枚記録することになるのしら。整理するのは大変だけど何万枚撮ったって撮り尽くせない子供の成長をきちんと留めておきたいと思った。



2022年2月9日水曜日

世界の終わりとハードボイルドワンダーランド

昨年、仕事中にYouTubeで聴きまくった音楽はグリーンアサシンダラーだった。そしてたまたま見たインタビューで、彼は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の世界観が好きだと言っていた。

そんなインタビューを読んだ後、数年ぶりにあった友人のカメマンが読んでいたのも「世界の終わり〜」だった。これはもう巡り合わせとして読まなくてはならないなと思い、私も読むことにした。

なかなか集中して小説を読むというのも、難しいのだけど、ちょっとずつ読み進めていって、ようやく昨日読み終えた。

こんな終わり方だったんだっけな。

そうして、村上春樹の本を読んでいると起こる、文体が乗っ取られる現象。

好むこのまざるとにかかわらず、そういうものなのだ。

やれやれ。


今日も理子は学級閉鎖のため自宅にいた。昨日自分で作った時間割に基づいて行動していた。朝の会から始まり、休憩時間があり、宿題をする時間があった。

そしてママやパパの仕事にちょっかいを出しながらタスクをこなしていく。

お昼、花さんがコンビニで調達してきてくれたご飯を食べる。

その後、YouTube漬けになる理子。いまはマインクラフトポッピンズというのにはまっているらしい。時代は仮想空間ということか。理子によるとスイッチが必要らしい。


その後、同じマンションに住む友達(同じく学級閉鎖中)に誘われ家にお邪魔しにいく。18時まで帰ってこなかった。

束の間、我が家のリビングは静かだった。陽も伸びたものだ。まだ暗くなり切っていない空を見ながら、私は玲をお迎えに行った。


2022年2月8日火曜日

学級閉鎖

 学級閉鎖になってしまった。

8時前に家を出るように理子を促すため、7時前に起きていた我らだったが、

その必要がなくなってしまい、ついだらだらとしてしまう。

若干、玲が不思議そうにしている。

自分は保育園に行くようだけど、他の人はなんなんだろう?といった風に。

理子は宿題であるプリントを片付けると、完全に時間を持て余した。

学級閉鎖ではなくリモート授業でもいいのではないかと思ってしまう。


お昼、理子と一緒にスーパーにご飯を買いに行く。めずらしく焼きそばなど選んでいた。


午後も似たような時間の流れだった。


今週いっぱい在宅なのだけど、YouTubeの見過ぎで理子の頭がとろけてしまうかもしれない。