2015年8月8日土曜日

夏の思い出

夏を過ごすのには山下達郎の曲が必要だ

この曲を聴けば、この夏が思い出される

いつの間にかきっとそうなってる






























2015年8月2日日曜日

移動祝祭日

実はこの8月の終わりに引っ越しをすることになっている。

今年に入った頃から家を買うというミッションに向けて密かに実行していたのだ。
購入派、賃貸派の戦いというのは永遠に結論がでないそうである。
それはそうだ、お互いに歩み寄ることをするわけがないのだ。
だから購入するし、だから賃貸で居続ける。

僕たちは上野毛という町をとても気に入っている。
都会のエアーポケットのようなこの場所には、大きな幹線道路があっても少し道を入ると、イチゴを育てるビニールハウスもある。
田舎育ちの僕たちには落ち着く環境だった。

上野毛でも、もちろんマンションを探していたのだけど、
実は上野毛というのは高級住宅地であった。
都会のエアーポケットのようなこの場所をには、やはりお金を持った人たちが静かに暮らしているのだ。

序盤に案内をしてくれた不動産屋は言った。「見ても10件くらいにとどめた方がいいですよ。」
結果的にはそのようになった。


まだ人が居住中の家に内見に行った。
痴呆が始まってしまったがために、家族が家を売りに出そうとしていた。窓から桜が見え、建物の敷地内には文化財指定のお屋敷があるところだった。
申し込みをしたものの、結局そこは売りに出されることはなかった。
痴呆の人の財産を処分するのはとても時間がかかるし、結果的に手放せないことがあるということを学んだ。

80平米程の広さの家を内見した。
そこもまだおばあさんが居住していた。仏壇には旦那さんの写真が飾られていた。
日当りのよい部屋だったけれど、どこか陰を落としていた。
きれいな部屋だけど、くたびれている。
マンションが建った当初から住んでいるとのことだった。
30年以上の時間をその部屋で過ごし、泣き、笑い、最愛の人を看取った部屋。



90平米近くある部屋を内見した。
そこにはもう人は住んでいなかった。マンション建設当時から住んでいたということだったけれど、とてもきれいな部屋だった。
日当りもよく、窓を開けると気持ちよく風が抜けていった。
ここに住むことになるのかな
そんなことを思った家だった。
結果的にはそのようになった。


それからは事務手続きや、リフォーム会社との打ち合わせを重ねていった。
産休中の花さんにはとてもよく動いてもらった。
平日に手続きをしなくてはならないことというのが多かった。
とても感謝している。

そして、今月の終わりには引っ越しだ。



家は人生という映画を映し出す映画館のようなものだと思った。
なにがあっても光を投射して、ストーリーを紡ぐのだ。
映画の長さもそれぞれ。タイトルロールからエンドロールまで、人それぞれ。
これから住むその家に、その映画館に、いっぱいのお客さんを招き入れて、
ぜひ、エンドロールが流れるその時まで、
喜怒哀楽いっぱいのストーリーをお届けしたいものである。




2015年6月21日日曜日

できること

6月21日
理子さんは、機能を拡張し続けている。

いつの間にか
足を引きずりながら自分の体を前に進めることを覚え、
20センチ程度ある段差を、昨日は超えることができなかったのに、
翌日、いとも簡単に乗り越えることができるようになった。

周りで起きていることに興味を示して、
電車や、休憩所や、僕たちと一緒にいる空間でいろいろなものを
いっぱい吸収しようとしているように見える。

いつの間にか
自分の要求を端的に主張できるようになった。
名前を呼ぶと、にこにこと笑ってこちらに寄ってくるようになった。
うんちがだんだんと固くなってきた。
自分の感情を表す表情が多くなってきた。
テーブルに掴まって立ち上がることができるようになって、
日ごとにその時間が長くなってきた。


6月21日
理子さんは月齢10ヶ月を迎えた。
いつの間にかの、その10ヶ月もの間、
全てを費やしてくれている花さんがいてこそのこと。
感謝しきれない。


赤ちゃんの成長はあっという間だよって誰かが教えてくれたけど
その一瞬を、見せてくれるその笑顔の数を
僕はカメラを向けて記録する以外にも、
ちゃんと心に刻んでいこうと思う

理子さんができること
僕にできること
僕しかできないこと

父として
父の日に思うこと

GROWING UP

















2015年5月24日日曜日

結婚式

土曜
いつものように6時前には目を覚ました。
カーテンを開かなくとも、その向こう側に青空が広がっていることが分かった。
「あぁ、晴れたね。花ちゃん」と話しかける。
この日、二人の共通の友達の結婚式があった。


理子さんを臨時的に保育園に預け、式場へと行く。
日差しはじわじわと強さを増して、汗がにじむ程であった。

僕の職場の最寄りに結婚式場はあった。
いつもは花さんが僕の前を歩いて先導するところ、
これみよがしに「こっちだよ」と僕がエスコートした。

式場に着くと、ビデオ係を任命されていた僕は、
受付を済ませ、式場の外観や
新郎新婦が我々をもてなすために準備していた品々をカメラにおさめた。


チャペル内に案内されると、ビデオを撮るためにバージンロード側へ席を取り
その時を待った。
司会のアナウンスで、扉が開き、新郎が姿を現した。
髪を伸ばしているんだ、と前に会った時に言っていた新郎。
そうか、こういう髪型にするためか、と納得した。

すこし時間をあけ、新婦が扉の向こうでお母さんによってヴェールダウンされる。
美しい花嫁の姿がそこにはあった。
父親によってエスコートされる新婦。
それを迎える新郎。さほど緊張しているようには見えないが
ポーカーフェイスの彼の、その表情の内側には
これからの幸せな生活の姿を思い描いていたに違いない。
新婦を隣に向かえ、指輪を交換し、キスをする。
そんな姿を、カメラ越しに僕は記録していった。




結婚式は、単純にその主人公たる新郎新婦の幸せを願うだけではなく
どこか自分にフィードバックしてしまうところがあるように思う。
自身が結婚する前は、僕もいつかは結婚するのだろうか、
隣にいるのはどういう女性なのだろうとか思っていたけれど、
結婚し、理子さんが産まれた今、
僕もいつかは理子さんとバージンロードを歩く日がくるのかな、
花嫁からの手紙で泣いてしまうのかな、などと想像する。
未来の話だ。


式は新郎新婦がやりたいことが満載されたエンターテイメント感あふれるものだった。
ラルクアンシエルが好きで、ライブ会場で偶然出会った二人と言う、
シネマティックな出会いから始まった物語は、
これからも大きな虹を描いていくのだと思う。

二人の幸せを、心より願います

長橋記録管理室 東京支局 記録報告書



























2015年5月7日木曜日