久々に友人と飲むということをした翌日、私は実に二日酔いであった。帰ってきたときの記憶も不確かで、腹の中の気持ち悪さが全く収まっていない。
お茶を飲んですぐに吐いた。でもそれで多少はすっきりした。
すっきりしたのはいいが、美容室の予約をすっかり忘れてしまっていて、電話がかかってきてしまった。大の大人が情けないことである。体調不良で申し訳ないと伝え電話を切った。
子供達が起き、食事をする姿を眺めても食欲はまったくなかった。
私は酒を飲むとあまり食べなくなってしまうため、酔い方が悪いのだと思う。わかっているなら実践すればよいのだけど、酒を飲むとそのことが頭からさっぱりと抜け落ちてしまうのだった。
使い物にならない半日を過ごし、昼食を食べに行くことにした。玲はラーメン、理子はうどんで話が分かれてしまい、私はうどん屋へ、花さんは中華屋に行った。
お店に着くと、テーブル席は全て埋まっていて、カウンター席で理子と並んで食べた。理子は食に対して積極的で、私が注文したさるうどんについていた大根おろしをそのまま食べて美味しいといった。辛くないのかしら、と思うのだけど本人は2度も3度も箸を伸ばしたから本当に美味しかったのだろう。
私の隣の席には中年夫婦が座っていてなんだか雲行きが悪い。
「どうして私の話を最後まで聞いてくれないの?」と女性が言う。それに対して特に返事をしない男性。片手にはスマホで何かを見ている。椅子にはこの店に来る前に済ませて来たのであろう食材の買い物袋がかけられていて、その家庭的な情景とのコントラストがなんとも切ない。
店を出ると花さん達と落ち合い、電車に乗って隣駅まで向かった。
通学に必要なキャップをH&Mで買ったり、一年でサイズアウトしてしまったサンダルを買った。毎年成長に合わせてものが必要になるってすごいことだなと思う。
その後、私はユニクロでランニング用のキャップを買った。
子供たちは30分おきに行われる噴水の広場に行って夏を体いっぱいに浴びていた。水が出てくるところに顔を近づけて、キャーと言っている子供たちもいる。
その後魚が見たいと玲が言って、それを見に行ったり、映画館の待ち合い場でプロジェクションマッピングを見たりした。
理子はピアノに行き、玲と二人で散策を続けた。
ピアノが終わると、お友達一家も来ていることがわかり一緒にアイスを食べた。
昨日も一緒にいた友達一家。今月は一緒にいなかった週末はなかった。来週も一緒に遊ぶ予定である。竹馬の友。幼なじみ。濃い友達がいるって財産だなって思う。